動物実験(9)

Fig. 2. S100 MPC はアレルギーによる呼吸抵抗、息苦しさへの緩和に役立つ(9). * p<0.05

Lin (2007) は被験動物を2つのグループに分けて、それぞれ水（対照群）とS100乳タンパク濃縮物 (Milk Protein Concentrate, MPC)(実験群)を飲ませた。6週間連続で飲ませた後、実験群はアレルギー誘発物質吸入刺激による被験動物のAHR（Fig. 2参照)を緩和し、IL-13とインターフェロン-γ(Interferon-γ, IFN-γ)の含有量を低減し、肺への好酸球の集まりを減少できる ( Fig. 3をご参照)。一方、IL-4の分泌量も下がると共にアレルギーに相関するIgE抗体含有量も下がる (Fig. 4参照)。それによって、S100 MPCが被験動物の気道と肺の中の炎症性サイトカイン含有量を抑制でき、炎症性細胞の集まりへの緩和に役立ち、免疫平衡発展にポジティブな調整役割を果たすと証明された(9)。

対照群と実験群の食細胞およびナチュラルキラー細胞の活性を有意に異なるものではないが、この結果はS100 MPCは、アレルギー免疫応答を抑制することができる示すが、正常な免疫応答に悪影響を及ぼすことはありません(9)。

Fig. 3. S100 MPC群は統計上、好酸球の集まりを低減する趨勢が見える(9). * p<0.1

Fig. 4. S100 MPC群は統計上、著しくアレルギーに相関するIgE抗体含有量を低減する(9).* p<0.05