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ヒト臨床試験一(10)
Ausdenmoore ら(1993)は被験者40人（花粉症患者 pollenosis)をS100脱脂乳群(実験群)と一般脱脂乳群 (対照群) に分けて、毎日2回に分けて延べ90グラム、6週間連続で飲ませて、毎週アレルギー症状（咳、くしゃみ、はやり目など）の採点を行った。点数は症状によって0－3点（0=症状が軽微、3=症状が厳重）に分けられた。S100脱脂乳を飲むと、アレルギー発生時の症状を改善でき(Table 1参照)、第3、4、5週の時、統計的有意差に達したという結果が示された。
| 患者合計症状スコア（平均±SEM） | |||||
| 週間目 | コントロール | S100 | 週間目 | コントロール | p値* |
| 1 | 21.19 ± 3.26 | 21.00 ± 3.46 | 4 | 35.91 ± 5.72 | 25.20 ± 5.56* |
| 2 | 28.62 ± 3.73 | 20.40 ± 3.69 | 5 | 36.86 ± 5.81 | 28.40 ± 5.62* |
| 3 | 36.48 ± 4.72 | 24.48 ± 4.48* | 6 | 25.91 ± 4.19 | 19.20 ± 3.21 |
Table 2. 第3、4、5週の時、対照群より実験群の点数が統計上著しく低い(10)。 * p<0.05
| Patient | Age and gender | Efficacy |
| 01 | 39 男 | 緩和 |
| 02 | 48 男 | 改善 |
| 03 | 26 男 | 変化なし |
| 04 | 32 女 | 改善 |
| 05 | 26 女 | 変化なし |
| 06 | 42 女 | 緩和 |
| 07 | 21 女 | 緩和 |
| 08 | 31 女 | 変化なし |
| 09 | 25 女 | 緩和 |
| 10 | 27女 | 緩和 |
| Table 3. アトピー性皮膚炎被験者のS100牛乳飲用後の影響(12)。 | ||
ヒト臨床試験二(11)
日本人研究者のNagano (1999)はアトピー性皮膚炎にかかった被験者11人にS100脱脂乳を飲ませた。3ヶ月連続飲用後、症状の改善を観察してみると、全体的に改善効果のある者は約55%(11)であると指摘した。
ヒト臨床試験三(12)
日本人研究者のMinami (2004)はアトピー性皮膚炎にかかった被験者10人にS100脱脂乳を3ヶ月連続で、毎日20グラム飲ませた。その結果、70％の被験者に症状を緩和・改善する効果が見えた (Table 2をご参照)(12)。
上述した人体試験によって、S100脱脂乳はアトピー性皮膚炎を改善する効果があると証明された。
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